Yurie Nagashima Interview in "She is" in Japan

Yurie Nagashima Interview in "She is" in Japan

Monday, Sep 28, 2020

1990年代から写真家として活動し、「わたしの身体はわたしのもの」という主張を、表現を通じて発信し、多くの女性たちに勇気を与えてきた長島有里枝さん。昨年出版された著書『「僕ら」の「女の子写真」から わたしたちのガーリーフォトヘ』では、1990年代にHIROMIXさんや蜷川実花さんらと共に「女の子写真」と称された新しい写真潮流に対し、大学院で学んだフェミニズム理論を駆使した「異議申し立て」を行いました。アート棚だけではなく、社会学やフェミニズムの棚にも並び、多くの女性の手に届いた同著。「写真」を通して長島さんが行う問題提起は、私たちが毎日の暮らしの中で当たり前だと思って飲み込んでしまっている違和感に置き換えられ、気づきを与えてくれるように思います。

同著でも触れられ、長島さんが学生時代から24年間撮り続けている代表作品でもあるセルフポートレートの中から自身が選びぬいた写真集『Self-portraits』が、ニューヨークのDashwood Booksより出版されることになりました。「女性は所々で立ち止まって、自分の生活を見直さなくてはいけない場面にぶつかります」と、長島さん。一人の人間の“人生の変遷”をたどりながら、これまで経験してきた違和感について率直なお話を伺い、長島さんから溢れる希望に満ちたパワーをたくさんいただきました。